イタレリ F-35B Lightning II STOVL version その(1)

この写真に題をつけるなら、「帰還(Return)」。

帰還

イタレリの1:72キットF-35B。日本では3月末に発売開始され、私は早々に購入してすぐ制作を始めました。着地するまたは着地直後の、「Vertical Landing」状態を再現したいからです。2年前にハセガワのキットでF-35Bを製作した際、それまでの私の技量では、離陸の再現は出来ても、そのキットでウェポンベイの再現とそのカバーをオープンさせるのは難しいと感じていました。それでも、再現してみたい気持ちは這いつくばります。イタレリからF-35Bキットが発売されるのを知ってから、このキットならば出来るのではないかと思いめぐって予約していました。今思うと、この時の自分は思い切りがいい(笑)

ボディ

開封してパーツを確認しつつ、さっそく始めたのは、ボディ上面パーツの整形でした。タミヤの販促用完成写真を見た時に、ボディ前方と後方にある凸モールドの高さが微妙に違うのではと違和感を感じていたということもあります。何故このようなことになったのでしょうか。とにかく一体感を感じません。

そのため、ボディ前方にある凸モールドの高さを低く見せるようにしていきました。前方をよく眺めてみると、RAM(電波吸収体)塗装の特徴である鋭角なモザイクを浮き立たせたかったのかそのモールドの角が他より立っています。そこで、ここを刃の背やエッチングパーツに使うような薄い金属プレート(今回はテンプレート)などで刃を立てるような仕草で削って丸角になるようにしていきました。これで、滑らかで高さが際立たない凸モールドになったと思います。

キャノピー

購入する前から気にはしていたのですが、パーツ確認をしてあらためて残念なものにめぐり逢ったと思いました。このキットのパーツに足りないものがあります。キャノピー中央に見えるべく黒いフレームがありません。これでキャノピーを開ける状態にしようとは思わなくなりました(笑)。

フレームを、そのクリアブラウンのパーツを傷つけずに付け足すことができるのか。クリアパーツの厚みがどのくらいなのか知ることもできない。傷つけてまでフレームを埋め込むべきなのか、この時点で、まったく手立てが思いつきませんでした。

最後にはフレームを自作して、それなりのものにはしました。ただ、これには未だに納得していません。そのため、ここに書いておくべき事項か戸惑いました。結論として、申し訳ありませんがその作業手順は開示しないでおくことにします。これも己が未熟ゆえ。<(_ _)>

キャノピー

コクピット

真っ先に気づくのは、射出座席(マーティン・ベイカー Mk.16)の大きさがおかしいことです。特に左右側面の別にしたパーツが大きくて、コクピットに嵌りません。別パーツにしておきながら、半分の厚みに削らなければならないという始末です。また、座席側面に貼るパーツに彫り込まれたレバーも大きすぎます。フォルムやその見せ方云々よりも、収まらないことには意味がありません。別パーツのレバーも含め、ヤスリ掛けで小さくしていきました。

このように射出座席のサイズがおかしいので、垂直着陸状態の再現のため、移植して乗せようとしたパイロット(ハセガワ製)も、想定以上に削りました。腰の高さを調整し、膝下を削っています。また、そのままでは腕も短く、どちらの腕もレバーに届かない。そこで、そのレバー周辺を見させないためにも、なで肩にすべく胴との隙間を瞬間接着剤で埋めて整形する作業をしました。瞬間接着剤ではなくエポキシパテを使ったほうがよかったでしょうか。

計器ディスプレイなどは、デカールで綺麗に見せてくれて好かった反面、射出座席がこの有り様ですから、残念なコクピットだといえます。このキット全体に言えることですが、何処を魅せたいのかわかりません。製品開発プロジェクト・チームに「まとめ役」が居なかったのではないかと想像してしまいますね。

コクピットリフトファン

加えて、キャノピーを閉じるなら、コクピット後方にあるフレーム相当箇所を埋める必要があります。そのままではキャノピーを開けた時の形態だからです。ここは、1mmプラ板を使い、斜めに嵌る蓋のように整形してから接着しておきました。これでその隙間は小さくなり、キャノピー(クリアパーツ)接着面の下に隠れてくれます。

エアインテークとエンジン周辺

このキットは、エンジンの模型を挟んで模型自体の強度を高める手立てをしています。リフトファンやエンジン本体については、すんなりと組み立てることができました。組み立て終われば、隠れてしまう箇所がほとんどですが、金属系再現塗料を塗って写真を撮りました。

キットの中

これらのパーツを接着することは面白いけど苦行と思えたのは、エアインテーク、リフトファンそしてエンジン本体を噛み合わせる時でした。F-35 Bのエンジンは、リフトファンとエンジン本体がシャフトで繋がる構造です。そして、模型では再現されていない(されることはないだろう)ロールポストから、主翼の根元の排気口への排気ダクトがあります。

そのような形状を、イタレリは、左右のエアインテークのパーツをリフトファン本体を挟んで接着するかたちをとっています。そして、そのエアインテークの末端をエンジンのファンと外外円の間にある溝に入れる作業です。

リフトファンとエンジンを繋ぐシャフトが、エンジン側ファン中央にある穴にキッチリはまっているのか上面の補助エア・インテークから覗きつつ接着していくことになります。この作業に、接着箇所の外れがないかを確認するのが大変でした。

排気ノズル周りは一部を修正したりしました。このキットには、水平方向へと垂直方向への二種類の排気ノズルがあります。今回の目的から垂直方向への排気ノズルを組み立てたのですが、ここの合わせ目が意外に目立っているのが悔やまれます。

パーツの円筒の表面が本物同様に突起を綺麗に並らばせており、合わせ目を消す整形がやりにくい。ここは、ユーザーフレンドリーに、おもてなしとして、その再現をしてくれなくてもよかったと思います。チャレンジしてみましたが、上手くはいきませんでした。(;´д`)トホホ。

1:72スケールとなると、排気ノズル周りにある機器をどこまで再現するかはメーカー次第でかまわないと思います。それでも、その省略ぶりが、あまりにも違和感を感じる配置になっていたので、正確な機器名は分かりませんが、分配器のような機器(ボックス)の傾きを直すべく全てを削りました。そこに、プラペーパーで再現したものを傾きを変えて貼る作業をしています。

エンジンノズル周辺


ボディの接合

ボディの接合は、飛行機模型の勝負どころのひとつですね。1:48ほど大きい飛行機模型のボディの接着には、大きめのクリップやC型クランプは必須です。ガンプラのように程良いパーツ精度ならば、C型クランプまではいらないでしょう。

ボディ上下を接合する前に、説明書では、主脚そのものも組んでボディに差し込むと書いてありますが、塗装や水平尾翼の接着など他の作業の邪魔になる等、折ってしまったらどうしようもないので、接着した後から嵌めています。

この接合では、クリップ(撮影用に敷く敷布を止めるもの)で主翼の両側を抑え、ボディ中央にあるリフトファン付近(一番パーツが重なっている箇所)にC型クランプの抑えを当てて放置しました。機首と尾翼付近は、ステルス機ならではの抑えにくい形状です。手でしばらく押さえつけるしか思いつきませんでした。何かいい手立てはありますでしょうか。この作業に、改善の余地ありですね。

以上、今回はここまでとします。次は、塗装や水平尾翼に関して振り返りたいと思います。

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