1:72 AV-8B Plus #ハセガワ

ハセガワの 1:72スケール AV-8B+ を組み立てました。この機体の模型では定番のキットです。なので、色々なところでレビューなど見かけることでしょう。私としては、簡単な改修に加え、彩度を変えた塗装スキームを採用しつつ、嫌みのないウェザリング塗装を試みることにしました。

1:72 AV-8B Plus

改修ポイント

イジェクションシート

現実では前回組み上げたX-29と同じシートですが、こちらのキットではクッションの縫い目が彫り込まれているほど細かいものでした。シートベルトとベイルアウト用トリガーをマスキングテープと真鍮線でリアリティーを増す改修をしました。

1:72 AV-8B Plus

排気ノズル関連パーツ

こちらは、そのままでも好いとは言い難く、前後のノズルのいずれも改修が必要になるレベルです。特に、後部排気ノズルの排気口は、明らかに塞がっているものにしか見えません。ノズル弁に奥行きがなく、筒の中を塞いであるようにしか見えない彫りです。

ノズルによく見られる弁の形状というと、三角棒を並べて見せる形が思い浮かびます。その形に近づくために、直線の片側で溝を深く彫り、反対側からその直線へ平ノミで滑らかな斜面にしていくことにしました。結果は、まずまずといったところでしょう。

前部排気ノズルには、奥に小さな弁らしきものが見え隠れしてますが省略されています。こちらは、1㎜プラ板で弁を作り、後からはめ込むことにしました。少し目立つようにしましたが、実際は、もっと奥にあると思います。

その他にも、排気ノズルから出る熱を遮断するための胴体排熱遮断シート、その一番汚れる箇所も形状が少し違うように思えました。窪みのある箇所が、平らになっていたのです。そこで、金ヤスリで横から見て円弧に見える程度の窪みをつけていきました。

1:72 AV-8B Plus

塗装

彩色スキームの選択

このキットでは、’00年代当時のスキームで指示されています。現行はガンシップグレイを使ったスキームに変わっています。実は、そのガンシップグレイを試してみたかったのですが、なにぶん1:72用のデカールがありません。諦めました。

’00年代のスキームでメーカーが指定しているのは Mr. カラーのC307、C308、C337です。アクリル塗料の活用に拘る者としては、まったく別の色で塗装します。原材料が違えば、同じメーカーで同じ名の色でも色は異なるからです。

このスキームは、上面色と他の2色の区別がはっきりしているとされています。ただ、くっきり分かれて見える写真と、そうではないような写真も見かけてしまい、はてどうしたものか。日本で撮影された写真も見かけましたが、写真の現像処理を鑑みても、カメラマンの主観で処理されるものなので、実際のところどの程度だったのでしょう。とりあえず、2つほど考えました。最終的に採用したのは、そのうちの彩度を下げてみたスキームです。要は、上面色と中間色がくっきりと分かれて見えない塗装となります。

使った塗料は、上面色にXF87:舞鶴海軍工廠グレイで、中間色をH53:ニュートラルグレー、下面色がXF19:スカイグレイです。いつも通り、重ね塗りはしますが調合はしていません。

ウェザリング塗装

機体の汚れの主役は、後部排気ノズルから排気される高熱による汚れ具合でしょう。まず、胴体排気熱遮断シートの塗装と後部排気ノズル本体の塗装から始め、これらを胴体にはめ込む前にウェザリング塗装を済ませました。

遮断シートは、指定されていた焼鉄色を使いませんでした。下地につや消しブラックを塗り、ドライブラシの要領でシルバーを塗りパーツのラインや角を立てています。そこからは、ウェザリング・ライナーの焦げ茶色と茶色で斑に描いていきました。補整として黒の1本も使っています。

後部排気ノズルは、下地にブラックを塗り、ガンメタルを重ね塗りしました。そこからは、先の遮断シートと同じように、3本のライナーで何度も何度も斑に描いていくだけでした。このウェザリング・ライナーは、ペンシル型なので、力配分を考えるだけで手軽に描いていけます。広げたい場合は、綿棒やスポンジで伸ばせます。そうしていくうちにクリヤーブルーを塗り付けなくても、通常はシルバーに見えてくる表面に青味の輝きが薄っすらと見えてきました。思ってもみなかった現象に、おやおやと感嘆してしまいました。

あとは、胴体側の汚れです。遠目では見えずパネルラインとして彫られていない小さなパネルの境目をつけていきます。小さな溝ですから、汚れが溜まり綺麗に網目模様に汚れている機体の写真が多くみられます。

どうするかというと、柔らかいテンプレート定規を胴体に密着させてシャープペンシルで線を引いて、網目模様へと下書きしていくのです。引いた線に違和感を感じれば、消しゴムですぐに消せます。後は、ウェザリング・ライナーまたはアクリル塗料の焦げ茶色や茶色を足してなぞっていけばいい。彫る必要はありません。

1:72 AV-8B Plus

翼のフラップやエルロンの隙間に見受けるオイル汚れは、ガイアノーツのエナメル塗料「オイル」を薄く流し込みました。オイルに見せるため光沢がある塗料なので、塗った箇所が目立つことがあります。気になる場合は、あとで半艶クリアーのトップコートを吹いておきましょう。ただ大きな汚れではないので、ウェザリング・ライナーで済ませてもよかったかもしれません。

1:72 AV-8B Plus

最後に、全体的にみて汚れが足りない箇所、特に煤汚れが足りない箇所があれば、そこは、黒のエナメル塗料でウォッシングしました。これまたガイアノーツのエナメル塗料を、「煤」を使ってみましたが、ウォッシングした後、塗料に含まれている不溶物が斑に残ってくれるので、それらしくなったと思います。

1:72 AV-8B Plus

装備

この機体には、AIM-9L x2、GBU-38 JDAM x2、AN/AAQ-28 x1、AMRAAM (AIM-120) x2 を装備させました。AIM-9L以外は、ハセガワのエアクラフト・アクセサリー・シリーズから引き出したものです。説明書には、胴体直下のステーションNo.4の装備について何も明記されていませんが、実はA型キットで使うパーツ(パイロン)が余剰として存在するので、装備することができます。( _ _ )

最後に

以上ですが、ウェザリング塗装は、もっと強めに施してもよかったかもしれません。このキットでがっかりした点を挙げると、胴体ストレーキとガンポッドの彫りが足りないことでしょうか。あまりにもノッペラボウなのです。ガンポッドの詳細な写真及び図面が手元にないため、ウェザリング塗装を考えてもガンポッドの装備は諦めることにしました。

組み立ては思った以上に難度が高く、最大の難関は、やはり主翼前縁延長部分と主翼そして胴体の噛み合わせでした。こちらの調整に、多くの時間を割きました。他には、前脚や主脚よりも、補助脚の取り付けに苦心しました。(;^_^A

そのように組み立てが小難しい。廉価とはいえ初心者向けではないことは確かです。これは、自身のスキルを測るに適したキットだと納得した次第です。

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