ハセガワ D18 の ミラージュF.1C を

長谷川製作所(現ハセガワ)のミラージュF.1Cを、スケールモデル制作復活の第2弾として組み仕上げました。現在は、Bシリーズの4番ですが、当時は、Dシリーズの18番でした。500円で買った模型が、何十年も経ち、ようやく目の前に姿を現しました。

Hasegawa D:18 1:72 MIRAGE F.1C

今回のテーマも、スケールモデルをどれくらい丁寧に仕上げられるのか確認することに留めました。T4ブルーインパルスを組み立てた2月からどのくらいスキルアップしたのか。スケールモデルは、徹底したディティールアップに事欠きません。テーマを定めておかないと泥沼にはまり制作が終わりません。

Hasegawa D:18 MIRAGE F.1C box and ..

組み立て

さて、この模型のモールドは凸型と凹型を併用したものです。凹型モールドの箇所はわずかです。当時の1:72は大半がこんなものだった記憶があります。凹型モールドだったT4ブルーインパルスの時よりスキルが要求されましょう。

この模型を買った頃からでしょうか。買ってからすぐには作らず模型を棚に積むだけになり始めました。おそらく受験勉強で忙しくなったからだと思います。その時からですから、説明書の紙が酸化して変色しています。

コクピット

コクピットは、ディティールアップする要所の一つですね。ミラージュF.1Cという珍しい機体ゆえ、エッチングパーツは見当たりません。レジン製シートもあったようですが、売り切れで手に入れらないので、ノーマルに組み上げました。緊急脱出レバーも、ベルトも付けません。

塗装は、エアクラフトグレー指定でしたが、インスタグラムのタグからたどり着いたコクピットの写真群を見ると艶消し黒ばかりです。計器類の周辺がグレイのものもありましたし、光が差すと、シートが灰色に見えているのもありました。そこで、それならば計器類より前を艶消し黒とし、コクピットのサイドおよび機体内部はNATOブラックで、シート周りをダークグレイ、シートにはダークグレイと呉海軍工廠グレイを混ぜず併用した塗装を試みました。クッションはカーキグリーン(いずれもタミヤアクリルミニの塗料)。

ノーマルに組み上げる以上、計器類はデカール任せになりますが、これが厄介でした。古いデカールなので、すぐに割れました。T4ブルーインパルスのそれで散々でしたから、デカール修復液という存在を知りましたが、手に入れられずにいました。この失敗から改めて手に入れられないか確認したところ、すぐに入手出来ることがわかりました。計器類のデカール貼りは既に終わってしまいましたが、この模型には、デカールとしてもっと難関な箇所があるので少し助けられることになりました。

Hasegawa 1:72 MIRAGE F.1C 's  cockpit

胴体

出来たコクピットを挟み、そのすっきりとした鉛筆型のボディを組み合わせ。F-104スターファイターに通ずる如何にも60-70年代の機体です。凸型モールドのある模型の合わせ目消しは厄介でした。特に凸型モールドが小さく入り組んでいる箇所を分断している合わせ目があると気落ちします。合わせ目消しの前に、その箇所のモールドを彫り直す方が最良なのでしょうか。それとも全てを掘り直すのでしょうか?スクライバーとテンプレートを使って試しに彫り直してみましたが、私の彫りはまだまだです。工作の実績が序実に現れ、評価は減点されるといったところです。

翼を付ける前に、エアインテーク部分と主脚カバーそしてエアブレーキのパーツを両面テープ等を使って閉じた状態にしておき、ミディアムブルーとフラットアルミのツートンカラーの境目を確認してしまいます。エアインテーク部分のパーツは、作業効率アップのため、内部塗装をしてから仮組みし、正面から何処まで中が見えるかも確認しておきます。今回はエアインテークから見える胴体の面は、黒で塗装することになりました。

境目の確認に使ったのは、マスキングテープと水彩色鉛筆です。色は成形色と区別がつくハッキリした色であればかまいません。境目をマスキングで作り、色鉛筆で描いておく。テープはシワのよらないもの、曲線用を使うとシワもよらず綺麗です。伸びたら戻らないので貼る際は気をつけています。線が失敗だったら、消しゴムやら手の油で消せます(笑)。確認できたら、下面色の明るい色を塗ってしまってもかまわないでしょう。

主翼と胴体との角度は、模型の仕上がりの良し悪しを決めてしまいます。隙間が生まれようとも、角度が悪ければ、飛行機模型として格好がつかず、評価を落としてしまいます。結果として隙間が小さいなら、メーカーを賛辞します。片側ずつ、右から角度を決めて仮組みしておきます。この模型はごくわずかですが、下面に隙間があります。でも、このミラージュF.1Cの付け根のパーティショニングの影に見間違える感じの隙間ですから良い方です。溶きパテと紙やすりで補正しやすいレベルではないでしょうか。

翼そのものに関しては、フラップ以外は凸型モールドであるということ以外、何も言うことありません。主翼は、説明書通りにマトラ社R-550とR-530を装備するので、ハードポイントを削除もしくは穴埋めはしませんでした。

その他

脚周りは、配線を引く必要ありますかというレベルの小物です。1:48であったなら、配線を引いてみたい気持ちになります。この模型でもったいないと思うのは、前脚カバーにある機番の数字デカールがないことでしょう。あのフォントのデカールが見つかりませんでした。主脚とエアブレーキの接着には小物ゆえに苦心しました。

塗装

海外に輸出された機体で、いろいろな国の塗装スキームが存在しますが、あいにく手元に資料と代用できるデカールがないので、説明書の塗装スキームにしました。説明書にはブルーグレーとシルバーグレーと明記され、当時出たばかりの水性ホビーカラーとMr.カラーによる調色配合指定もされていますが、これが近似値といえるか不安になり、いろいろとWeb検索しました。

そのうち、ファレホに「フレンチミラージュ・ブルー」という名の塗料のボトルラベルからFS番号(FS35164)を見つけ、水性ホビーカラーのミディアムブルーH56が近いことが判明。ラッカーならガイアノーツの塗料が近いかと。(番号から正確には艶消しになりますが)どちらも半光沢で提供されており、インスタグラムの写真群を観ていても半光沢の方がいいでしょう。シルバーグレーには、タミヤのフラットアルミが、程よくギンギンしていないメタリックによいと思い採り入れました。今回は、筆払いで汚れ感を出そうと同じくタミヤのメタリックグレイを少々入れてあります。

武装のマトラ社のミサイルはWebで色々とみていくと帯の色が様々でどれにするか厄介でした。ここは飛行機模型であって、それらしく見られればよいので、黒帯、青帯、灰色2種と黒、そして排気部に焼鉄色を施しました。

指定通りではないというと、機体の排気口が、メタリックグレイとMr.カラーのC8番が外回りを、焼鉄色は排気口内の配色にしてみました。その他は指定通りに配色しています。Mr.カラーのC8番は、下地の銀としてありがたい存在です。水溶性アクリル塗料や水性塗料でも出せないきめ細やかな銀として重宝しています。m(__)m

Hasegawa D:18 1:72 MIRAGE F.1C

仕上げ

旧キットにおける最大の難関であるデカール貼りです。あいにく代用品が見つかりませんでした。現状なら青い台紙なのでしょうか。ハセガワの白い台紙で良い思いをした覚えがありません。ようやく手に入れたデカール修復液は、前もってデカールにフィルムを塗り、バラバラになるのを防ぐものですが、変形のデカール(エアインテーク部の赤、垂直尾翼のエンブレムなど)は、無理でした。指定場所へ運ぶ際に千切れ、マークフィットでなんとか形にしました。あと、主翼に引かれる赤と黄の破線でもボロボロに…。こちらは手書き塗りになりました。しかし、3つのデカールを重ねて一つになる国章マークは、円型ゆえか、時間を置けば、すんなりと貼ることができました。それだけでもホッとしています。

Hasegawa D:18 1:72 MIRAGE F.1CHasegawa D:18 1:72 MIRAGE F.1CHasegawa D:18 1:72 MIRAGE F.1CHasegawa D:18 1:72 MIRAGE F.1C

汚し塗装ですが、その前に、プレミアムトップコート(つや消し)でコーティング。半光沢を艶消しにせずに仕上げます。スミ入れは、タミヤのスミ入れ塗料のダークブラウンとブラックを凹型モールド周辺に塗りました。凸型モールドは、塗料が流れてしまうので、Mr.ウェザリングライナーという鉛筆型の塗料でなぞり描き、スポンジでぼかしてます。ウォッシングする時よりも確実に塗料が残り良い感じになりました。

タンク、ミサイルの武装や、キャノピーを接着して、最後の最後に水平尾翼を接着します。主翼の際も言いましたが、翼と胴体の角度が均衡していないと台無しですから、慎重に角度を確認して接着しました。水平尾翼は、主翼と胴体との均衡がとれる最後の肝なのです。

Hasegawa D:18 1:72 MIRAGE F.1C

最後に

今回、機体に付けませんでしたが、当時このクラスで梯子とフィギュアがあるのは珍しかったと思います。また、ここぞとディティールアップをしませんでしたが、器用でなくともここまでやれることは確認できました。旧キットゆえの古いデカールだけが大きな障害でした。デカールは早めに使いましょう。修復液の使い方にもコツがあり万能ではありません。m(__)m。凸型モールドなのが厄介でしたが、このミラージュF1.Cは、今も生産されており(鍛錬にも)優良な”お手軽キット”になっていると痛感します。




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